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基幹講座
人類進化システム分野

中山 一大 准教授 博士(理学)

Theme

人類学・進化医学

Keyword

ヒト、ゲノム多様性、環境適応、生活習慣病

Message

高校までの生物学の授業では、ヒト(Homo sapiens)について学習する機会はほとんどありませんが、生物としてのヒトの特徴を明らかにすることは医療・福祉分野の発展に大変重要です。またヒトそのものが生物の進化を理解する上で魅力いっぱいの研究材料です。いっしょにヒトの進化の謎に挑戦しませんか。

研究者紹介

私たちヒトは誰しも病気にかかります。とくに、メタボリック症候群のような生活習慣病は、たいへん多くの人々が発症する病気です。生活習慣病への“かかりやすさ”には、祖先から引き継いだ遺伝子の多様性が関与していることが明らかになっています。食料が有り余って運動する必要がない・・・というようなことがあり得なかった時代には、生活習慣病に関係している遺伝子の多様性は、どのような意味を持っていたのでしょうか。私たちは、飢餓および寒さへの適応へと肥満との関係を主な興味の対象として、現代人が持つ病気へのかかりやすの形成に、古代人が進化の過程で経験した環境適応が関与していた証拠を追い求めています。この目的のために、実際のヒトを対象とした表現型の測定実験や、ゲノムワイドな一塩基多型の情報を用いた統計解析、自然選択の痕跡を検出するための集団遺伝学的解析などさまざまな手法を組み合わせた研究を展開しています。

  • 計算機での集団遺伝学解析

  • リアルタイムPCRによる遺伝型判定実験

研究者略歴

1995年 3月 北海道立帯広緑陽高等学校 卒業
1999年 3月 東海大学・開発工学部・生物工学科 修了
2004年 3月 東京大学・大学院理学系研究科・生物科学専攻修了 博士(理学)
2004年 4月 日本学術振興会特別研究員PD
2005年 4月 東京大学21世紀COEプログラム研究拠点形成特任研究員
2006年 4月 自治医科大学・医学部・助手
2007年 4月 自治医科大学・医学部・助教
2013年 4月 自治医科大学・医学部・講師
2017年 7月 現職