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連携講座
がん先端生命科学分野

安永 正浩 客員教授 博士(医学)

その他の所属先: 国立がん研究センター・先端医療開発センター・新薬開発分野
Theme

抗体DDS創薬・免疫制御法・先端的質量分析・がん診断治療法

Keyword

抗体・DDS・分子イメージング・細胞生物学・質量分析・匂い・生体分子

Message

難治性がんや認知症など、いまだに有効な治療法が見つかっていない疾患はまだ多くあります。一方で、致死の病とされたHIV感染症は、様々な新薬の開発により、平均余命は健常者と同じレベルになりました。多くの創薬研究者の成果の賜物と言えます。新薬開発は大変なことではありますが、夢のある研究でもあります。一緒に創薬の旅に出かけませんか? Bon voyage、〇〇の尻尾掴む!

研究者紹介

大学院時代に、免疫細胞を対象にしたサイトカインシグナルの研究で、細胞質分裂の異常性を、細胞生物学・生化学の両面から解析しました。そこで、IL-7RシグナルとFYNの関係を明らかにして論文発表することが出来て、発見することの楽しみを始めて知りました。続いて、ES細胞から膵β細胞を作製して1型糖尿病の再生医療へ応用するという研究を行い、内胚葉系幹細胞を、特異抗体を用いてモニタリング・純化する方法の開発へ繋がりました。現在は、ドラッグデリバリーシステム(DDS)を中心にした創薬研究を行っています。図1に示すごとく、DDSにより、強い効果を持ちながら副作用がない究極の抗がん剤を創りたいと考えています。また、ADC(Antibody-drug conjugate)、RIT(Radioimmunotherapy)、BsAb(Bispecific antibody)といった次世代抗体医薬、そのデリバリーを可視化するための分子イメージングや質量分析・インフォマティクス、さらにがん細胞攻撃に働く宿主免疫反応を高めるための分子・細胞生物学的手法を駆使するなどユニークな創薬研究を行っています。さらに、匂い・生体分子を対象にした新しいがん診断治療法の開発も展開していきます。興味がある方は是非連絡下さい。お待ちしています。

  • ドラッグデリバリーシステムについて

  • 研究室ミーティング

研究者略歴

1988年 熊本大学医学部 卒業
1996年 熊本大学大学院医学研究科 修了
1989年 社会保険下関厚生病院 外科 医師
1993年 京都大学大学院医学研究科 特別研究生
1996年 鶴田病院 外科 部長
1997年 山鹿市立病院 外科 医師
1999年 熊本大学医学部 第一外科 医員
2002年 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 研究員
2006年 国立がんセンター東病院臨床開発センター がん治療開発部 室長
2012年 国立がんセンター東病院臨床開発センター 新薬開発分野 ユニット長
2013年 東京医科歯科大学 NCC腫瘍医科学 連携准教授
2015年 国立がんセンター先端医療開発センター 新薬開発分野 ユニット長 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 客員教授
2020年 国立がんセンター先端医療開発センター 新薬開発分野 分野長
2021年 東京医科歯科大学 NCC腫瘍医科学 連携教授
熊本大学 腫瘍治療・トランスレーショナルリサーチ学分野 客員教授