連携講座
応用生物資源学分野
Theme
極限環境生物学・生物機能利用学
Keyword
極限環境耐性、ゲノム、常温乾燥保存技術
研究者紹介
自然豊かな故郷である岩手で大学院修士課程まで過ごしました。大学院時代は、ラットの培養細胞を用いた遺伝子発現制御機構を研究していました。つくばにある農水省の研究所に就職が決まってから、ようやく東北の地を離れました。研究所に入ってからは、カイコの遺伝資源保存業務に4年間従事し遺伝学を学んだ後、2000年から干からびても死なない昆虫であるネムリユスリカの乾燥耐性メカニズムの研究を行っています。その過程で、極限環境に生息する昆虫の野外サンプリングを行ったりしながら、ネムリユスリカの乾燥耐性に関与する重要な遺伝子や代謝産物の同定を行ってきました。現在は、国内外の多くの研究機関と共同しながら、ネムリユスリカの培養細胞であるPv11を用いて、ゲノム解析やゲノム編集技術に代表される細胞工学の手法を組み合わせることで、乾燥耐性の秘密に迫ろうと考えています。同時に、乾燥耐性機構を応用したタンパク質や細胞の常温乾燥保存技術の開発も進めています。
研究者略歴
1988年 | 岩手県立黒沢尻北高等学校 卒業 |
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1992年 | 岩手大学 農学部 農芸化学科 修了 |
1994年 | 岩手大学大学院 農学研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了 |
1994年 | 農林水産省 蚕糸・昆虫農業技術研究所 研究員(国家公務員I種採用) |
2001年 | 独立行政法人 農業生物資源研究所 研究員 |
2006年 | 独立行政法人 農業生物資源研究所 主任研究員 |
2009年 | 東京工業大学 論文博士取得 博士(工学) |
2016年 | 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 上級研究員 |
2019年 | 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 主席研究員 |
2015年 | 東京大学大学院新領域創成科学研究科 客員准教授(連携講座) |